東京生まれの評論家。アテネ・フランセなどで語学を学び、上野高等女学校の教員に。教え子の伊藤野枝と恋愛関係になり、退職。その後はオスカー・ワイルドなどの翻訳を手がけながら、放浪の生活に入った。武林無想庵らとともに大正期のダダイストを代表する一人で、高橋新吉の詩集『ダダイスト新吉の詩』の編纂者でもある。宮沢賢治を早くに評価したことでも知られる。代表作に『浮浪漫語』『絶望の書』『痴人の独語』『ですぺら』など。Wikipedia「辻潤」
「青空文庫」より
辻 潤(つじ じゅん、1884年10月4日 - 1944年11月24日?)は、日本の翻訳家、思想家である。 日本におけるダダイズムの中心的人物の一人とされる。 画家、詩人の辻まことは長男である。 [生涯] 1884年(明治17年)、東京市浅草区向柳原町(現在の台東区浅草橋)に市の下級官吏の長男として生まれる。 はじめ裕福だった家は彼が東京府開成中学に入学した12歳の頃には没落を始め、同中学を退学、給仕などをこなしつつ国民英学会の夜学に通い、1904年に東京市の小学校代用教員となる。 この頃から幸徳秋水の「平民新聞」を購読し、やがて多くのアナキストとの親交をもつに至る。 1909年には上野高等...
「Wikipedia」より