成瀬 大域(なるせ たいいき、文政10年(1827年)1月 - 明治35年(1902年)2月5日)は、書家である。 字は子直。 通称は久太郎。 大域、賜硯堂主人と号する。 本名は温(ゆたか)。 [経歴] 遠江国佐野郡日坂(現・静岡県掛川市日坂)出身。 書を母方の祖母巣甫に学ぶ。 明治初年、東京に出て、漢学を安井息軒・芳野金陵・川田甕江に学ぶ。 安井の塾にいたとき、安井の作詩を代書した。 明治8年(1875年)、宮中に出仕し、明治12年(1879年)、勅命によって王羲之の『集字聖教序』を模して献じ、明治天皇はこれを嘉して楠木正成の遺物である尚方の硯を賜り、その居に賜硯と扁した。 ついで諸葛孔明...
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