懐 素(かい そ、開元13年(725年) - 貞元元年(785年))は中国・唐代の書家、僧。 字は蔵真(ぞうしん)、俗姓は銭(せん)、零陵の人で、詩人として有名な銭起の甥にあたる。 [略伝] 幼くして仏門に入り、その後、長安に移って玄奘三蔵の弟子となった。 修行の暇に好んで書を学んだが、貧乏だったので芭蕉をたくさん植えてその葉を紙の代わりにし、それが尽きると大皿や板を代用して磨り減るまで手習いした。 また、禿筆が山をなしたので筆塚を作って供養したという。 その書名は若いときから知られたようで、当時の社交界の名士から多くの詩を寄せられており、『書苑菁華』などにかなり収録されている。 大暦12年...
「Wikipedia」より