石上 玄一郎(いしがみ げんいちろう、1910年3月27日 - 2009年10月5日)は日本の小説家。 姓は「いそのかみ」と誤読されていた時期もあるが、1981年頃から訂正した。 郷里東北の風土を背景に、現象学や仏教思想などの影響を受けた独自の実存主義的作風を展開した。 [人物] 北海道札幌市生まれ。 本名、上田重彦。 父寅次郎は岩手県盛岡市出身で、札幌農学校・東京専門学校に学び、中学教師の傍ら新聞に読み物を書いていた。 母・光子は札幌市の生まれで、母方の祖父は元長崎通詞、祖母は会津藩玄武隊隊員の娘であった。 3歳で母と、5歳で父と死別。 有島武郎の親友だった父は、有島の『小さき者へ』ではU...
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