西村卓 著
日本の近代化=西洋化が声高に叫ばれた明治前期、農業の近代化をめぐって近代農学と伝統農学とが激しくせめぎあった。本書は、この「稲作論争」のなかで近代農学士たちから攻撃の的となった、ひとりの老農、林遠里と、彼のまわりに集い、彼の技術と思想を普及しようとして、福岡の地から全国各府県に派遣されていった実業教師たちの情熱と活動する姿を生きいきと描き出す。「老農時代」を成立させた林遠里と勧農社における農事改良の軌跡を、日本近代史のなかに新たな視点から位置づける。
「BOOKデータベース」より
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