紅楼夢  上巻

曹雪芹 著 ; 伊藤漱平 訳

世界の古典文学史上、物語の展開においてロマンチシズムとリアリズムが混在する屈指の作品である本書。終局に向け、魅惑してやまない。

「BOOKデータベース」より

妬み嫉み、いじめや中傷。主人たちの不仲は不仲を招き、侍女たちは痴情に耽り、使用人たちは酒と喧嘩に明け暮れる。大観園に頽廃の色はますます濃く深まっていく。

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官吏の手による邸内の捜索を受けて、賈家の罪状は容赦なく暴かれていく。事態を嘆く賈政に史後室の逝去や盗賊団の侵入事件が追い打ちをかける。煕鳳の権勢は今や見る影もない。

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宝玉たちが大観園に結成した海棠詩社。林黛玉、薛宝釵、史湘雲ら、佳人たちがその才を競いあう。美しい園に響く歌と笑い声。その姿に、栄華の終わりを予感させるものは何もない。

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江南の甄家の人々が上京し、使いの者が賈家を訪問する。賈宝玉は年輩・容貌・性格まで瓜二つといわれるもう一人の宝玉、甄宝玉の夢を見る。物語は中盤にさしかかり、佳境に入っていく。

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科挙にそなえるため、父の厳命によって再び家塾に通う宝玉。黛玉の病状は依然、楽観を許さず、薛蟠は殺人の廉により捕えられる。大観園に吹く風は侘しい。

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賈家は思いがけない客人たちを迎えた。〓岫烟、李紋、李綺、薛宝琴。大観園にしばらく住まうことになったこの美しい才人たちを加え、宝玉たちの詩社も、ますます華やかに、賑やかになる。

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里帰りを終えた元春貴妃の思し召しにより、林黛玉、薛宝釵ら、十二釵と呼ばれる佳人たちとともに、大観園に住まうことになった賈宝玉、ここに集うさまざまな人物たちを描く曹雪芹の筆致が冴える。

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栄華の絶頂にある賈家、宝玉の姉元春は宮廷で貴妃にとりたてられ、贅を尽くした別院、大観園が完成する。物語はその主舞台をここに移し、漂う死の予感とともに、いよいよ妖しく華やかに展開してゆく。

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[目次]

  • 目次
  • 第一回 甄士隠 夢にて通霊玉を知るのこと 賈雨村 浮世にて佳人を思うのこと / 3
  • 第二回 林夫人 揚州城にて身まかるのこと 冷子興 栄国家の歴史を語るのこと / 16
  • 第三回 林如海 貴兄に託し訓敎に報ゆるのこと 賈後室 外孫を迎え孤児を惜しむのこと / 26
  • 第四回 薄命の女 偏に薄命の男に出会うのこと 葫蘆の僧 乱に葫蘆の判決を下すのこと / 39
  • 第五回 幻境に遊びて 十二釵に首を捻るのこと 仙酒を酌みて 紅楼夢の曲を聞くのこと / 48
  • 第六回 賈宝玉 初めて雲雨の情を試みるのこと 劉姥姥 一たび宋国邸に罷り出るのこと / 63
  • 第七回 宮花を届けしに 賈璉 𤋮鳳に戯るのこと 寧国邸の宴にて 宝玉 秦鐘に会うのこと / 75
  • 第八回 通霊に比し 金鶯少しく意を露わすのこと 宝釵を探り 黛玉なかば嫉妬を抱くのこと / 88
  • 第九回 風流を慕い 情友 家塾に入るのこと 嫌疑を受け 頑童 塾を騒がすのこと / 99
  • 第十回 金寡婦 利を貪り一時の辱を受くるのこと 張太医 病を論じ仔細に源を窮むるのこと / 109
  • 第十一回 寿辰を祝い 寧邸 家宴を張るのこと 𤋮鳳に逢い 賈端 淫心を起こすのこと / 117
  • 第十二回 王𤋮鳳 むごくも相思の計を設くるのこと 賈天祥 まともに風月の鑑に照らすのこと / 126
  • 第十三回 秦可卿 死して竜禁尉に封ぜらるるのこと 王𤋮鳳 援けて寧国邸の実務を執るのこと / 133
  • 第十四回 林如海 揚州の城にて身まかるのこと 賈宝玉 路にて北静王に拝謁するのこと / 142
  • 第十五回 王𤋮鳳 鉄檻寺にて策を弄するのこと 秦鯨卿 饅頭庵にて味を占むるのこと / 151
  • 第十六回 賈元春 才を以て鳳藻宮に召さるるのこと 秦鯨卿 若くして黄泉路を辿りゆくのこと / 160
  • 第十七・十八回 大観園に才を試み 対額を題するのこと 宋国邸に帰省して 元宵を賀するのこと / 173
  • 第十九回 情の極み 良宵の花人語を解するのこと 意は長く 静日に玉異香を生ずるのこと / 199
  • 第二十回 王𤋮鳳 正言もて妬意を弾くのこと 林黛玉 俏語もて嬌音を謔うのこと / 214
  • 第二十一回 賢襲人 嬌嗔もて宝玉を箴むるのこと 俏平児 軟語もて賈璉を救くるのこと / 223
  • 第二十二回 宝玉 曲文を聞きて禅機を悟るのこと 賈政 燈謎を作りて讖語を悲しむのこと / 233
  • 第二十三回 西廂記の妙詞 戯語に通ずるのこと 牡丹亭の艶曲 芳心を警むるのこと / 245
  • 第二十四回 酔金剛 財を軽んじ義侠を尚ぶのこと 癡女児 帞を遣して相思を惹くのこと / 254
  • 第二十五回 魘魔の法にて 叔嫂 五鬼に逢うのこと 紅楼の夢にて 通霊 雙真に遇うのこと / 267
  • 第二十六回 蜂腰橋にて 言を設け密意を伝うるのこと 瀟湘館にて 春に倦み幽情を発するのこと / 279
  • 第二十七回 楊妃 滴翆亭にて五色の蝶に戯るるのこと 飛燕 埋香塚にて残んの花に涙するのこと / 290
  • 第二十八回 蔣玉菡 情もて茜香の羅を贈るのこと 薛宝釵 羞みて紅麝の串を籠るのこと / 301
  • 第二十九回 果報者 果報冥加に果報に禱るのこと 情の女 情厚き上に情をば斟むのこと / 317
  • 第三十回 宝釵 扇子を借り一石二鳥を狙うのこと 齡官 薔字を書き痴は局外に及ぶのこと / 331
  • 第三十一回 扇子を撕き 千金の一笑をなすのこと 麒麟に因り 白首の双星を伏すのこと / 340
  • 第三十二回 肺腑の心を訴え宝玉を迷活せしむるのこと 恥辱の情を含せ金釧を烈死せしむるのこと / 353
  • 第三十三回 手足耽耽 すこしく唇舌を動かすのこと 不肖種種 おおいに笞撻を承くるのこと / 362
  • 第三十四回 情中の情 情によりて妹を感動さすのこと 錯裡の錯 錯をとらえ兄に忠告するのこと / 370
  • 第三十五回 白玉釧 親ら蓮葉羹を味わうのこと 黄金鶯 巧に梅花絡を結わうのこと / 381
  • 賈家系譜・賈家邸宅想像図 / 397
  • 紅楼夢双六 / 398

「国立国会図書館デジタルコレクション」より

この本の情報

書名 紅楼夢
著作者等 伊藤 漱平
曹 雪芹
高 鶚
高 蘭墅
書名ヨミ コウロウム
巻冊次 上巻
出版元 平凡社
刊行年月 昭和38
版表示 2版
ページ数 3冊
大きさ 23cm
ISBN 4582761674
NCID BN1497867X
BN13597455
BA35244468
BN00979834
BN03745046
BN05176101
BB00969789
BB00969927
BN1117010X
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全国書誌番号
63004282
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言語 日本語
原文言語 中国語
出版国 日本
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