古谷鏡子 著
文学は言葉の芸術だから、著者は詩や小説の言葉を丹念に、精緻に分析してゆく。すると、「個人と社会の二元的均衡」(本多秋五)などといわれる戦後文学のうちに、むしろ近代的自我もあらゆる二頂対立も無化するような死、狂気、闇の世界への凝視がみえてくる。だが、それによって文学は、何とゆたかな可能性をとり戻すことだろう。これは新しい角度からの戦後文学論である。
「BOOKデータベース」より
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