古代ギリシア社会史研究 : 宗教・女性・他者

桜井万里子 著

古代ギリシア世界にあって、政治制度・文化のいずれについても際立って高度な発展を遂げたポリス、アテナイ。その国制・社会組織・法制などが政治改革によってその都度変更を加えられたのに対し、宗教・女性を取り巻く諸状況はドラスティックな変化を蒙ることなく、前古典期から一貫して社会の基層を構成しつづけた。また、ポリスにおける「他者」のあり方は、市民の自己認識を映しだす「鏡」となる。著者は、これら宗教・女性・他者を考察の対象にすえ、最盛期アテナイ社会の本質に迫る。従来のポリス発展の図式を塗りかえる画期的研究の成果を集成した待望の論文集。既発表論文一一篇に書下し一篇を加えた。

「BOOKデータベース」より

博士論文;博士論文

「国立国会図書館デジタルコレクション」より

[目次]

  • 1 宗教(ポリスと宗教
  • エレウシスの祭儀とアテナイ民主政の進展
  • エレウシニア祭と二枚の碑文)
  • 2 女性(ポリス社会における家族と女性
  • 二つのテスモフォリア祭 ほか)
  • 3 他者(市民にとっての他者
  • 前403年の「和解協定」をめぐって
  • ベンディデイア祭創設の社会的意義)

「BOOKデータベース」より

[目次]

  • 目次 / p5
  • 序論-アテナイ史の再構築に向けて- / p1
  • I 宗教
  • 第一章 ポリスと宗教 / p19
  • はじめに / p19
  • 一 パンヘレニックな神域 / p20
  • ニ ペイシストラトスの宗教政策 / p26
  • 三 エレウシスの秘儀をめぐる国際関係 / p30
  • 四 デロス同盟とエレウシスの秘儀 / p38
  • 〔補論〕 / p49
  • 第二章 エレウシスの祭儀とアテナイ民主政の進展 / p51
  • 一 エレウシスの祭儀について-問題設定のために- / p51
  • 二 国家による祭儀掌握の過程 / p55
  • 三 エレウシスの祭儀とアッティカのデーモス / p69
  • 四 むすび / p78
  • 〔補論〕 / p95
  • 第三章 エレウシニア祭と二枚の碑文 / p101
  • はじめに / p101
  • 一 祭儀開催日 / p102
  • 二 祭儀開催場所 / p106
  • 三 IGI²5とLSS10A / p111
  • 〔補論〕 / p123
  • II 女性
  • 第一章 ポリス社会における家族と女性 / p127
  • はじめに / p127
  • 一 ホメロスの社会における結婚 / p130
  • 二 ヘシオドスの作品中の女性と家族 / p135
  • 三 前古典期の結婚 / p139
  • 四 ソロンの改革と婚姻制度 / p142
  • 五 古典期アテナイにおける婚姻制度とオイコスの閉鎖化 / p148
  • 〔補論〕 / p156
  • 第二章 二つのテスモフォリア祭 / p159
  • はじめに / p159
  • 一 祭儀参加資格の検討 / p160
  • 二 デーモスのテスモフォリア祭 / p166
  • 三 婚姻制度とテスモフォリア祭 / p169
  • 〔補論〕 / p176
  • 第三章 エピクレーロス制度とオイコスの存続 / p179
  • はじめに / p179
  • 一 史料の検討 / p180
  • 二 エピクレーロス制度に関する二種の見解 / p191
  • 三 制度運用の実際 / p196
  • 〔補論〕 / p205
  • 第四章 姦通法成立の歴史的背景 / p207
  • 一 家族制度研究への新しい視角 / p207
  • 二 史料の検討 / p209
  • 三 姦通法の新解釈 / p213
  • 四 婚姻制度の発展と姦通法の成立 / p219
  • 五 姦通法と合法殺人法 / p223
  • 六 ポリスとオイコスの関係 / p227
  • 〔補論〕 / p232
  • 第五章 女性の地位と財産権 / p235
  • はじめに / p235
  • 一 経済的権能の実質 / p236
  • 二 日常生活における経済行為 / p252
  • おわりに / p261
  • 〔補論〕 / p275
  • III 他者
  • 第一章 市民にとっての他者 / p279
  • はじめに / p279
  • 一 バルバロイ認識とその蔑視観念の醸成 / p280
  • ニ クセノイとの友好関係の形成と公的制度への包摂 / p286
  • 三 アテナイ社会におけるメトイコイの二重性 / p292
  • 四 他者統合の手段としての市民権賦与 / p299
  • 五 トラシュブロスの第一決議と新たな市民共同体ポリスの可能性 / p304
  • おわりに / p309
  • 〔補論〕 / p316
  • 第二章 前四〇三年の「和解協定」をめぐって / p319
  • はじめに / p319
  • 一 没収財産に関する規定 / p320
  • 二 他ポリスの事例 / p324
  • 三 和解協定に見られる再生アテナイ像 / p325
  • 四 民主政回復後のアテナイ社会 / p329
  • 〔補論〕 / p333
  • 第三章 ベンディデイア祭創設の社会的意義 / p335
  • はじめに / p335
  • 一 ペンディス祭祀受容についての研究史 / p336
  • 二 史料の再検討 / p343
  • 三 アテナイ在留のトラキア人 / p349
  • 四 アテナイの対メトイコイ政策 / p356
  • 付論
  • 「雅量」の人・キモン-そのエートスのアテナイ民主政における位置- / p371
  • はじめに / p371
  • 一 史料の検討 / p372
  • ニ キモンの略歴 / p375
  • 三 キモンの財力 / p378
  • 四 キモンの「雅量」について / p380
  • あとがき / p391
  • 初出一覧 / p395
  • 参考文献 / p15
  • 略号表 / p13
  • 索引(史料/神名・人名・ゲノス名) / p1

「国立国会図書館デジタルコレクション」より

この本の情報

書名 古代ギリシア社会史研究 : 宗教・女性・他者
著作者等 桜井 万里子
櫻井 万里子
書名ヨミ コダイ ギリシア シャカイシ ケンキュウ : シュウキョウ ジョセイ タシャ
出版元 岩波書店
刊行年月 1996
版表示 オンデマンド版
ページ数 396, 22p
大きさ 22cm
ISBN 4000028952
NCID BB28998364
BN14112223
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全国書誌番号
96052821
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言語 日本語
出版国 日本
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