単純でありながら人をひきつける子どもたちの絵は、何を反映しているのか。それは、彼らの情緒やパーソナリティの指標となるのだろうか。本書は、子どもの描画研究の歴史におけるさまざまなアプローチを紹介し論評しながら、描画とは何か、子どもたちはなぜ描くのかをさぐり、描画過程の役割と、その作品にあたえる影響の重要性、子供たちが描画のなかに提示するゆたかな情報に着目して、児童画研究の将来を展望する。心理学専攻の研究者や学生はもとより、美術学校や幼稚園の先生・保母さんのための描画心理学入門。
「BOOKデータベース」より