藤原新也 著
このアジア漢字文化圏における、牛の歩みのようなゆったりとした旅は、私の33歳のときのものである。多分その旅は、熱い青春期を終え、壮年期に移るはざまの、あの言いようもなく所属感の失われた時に、ひとを不意につつみこむ、やわらかい「繭の中の遊境」であったのかも知れない。
「BOOKデータベース」より
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