現代倫理学の冒険 : 社会理論のネットワーキングへ

川本隆史 著

メンバーの自由・平等・福祉をバランスさせる<まともな社会>のあり方をどう構想するのか-ロールズに始まる現代正義論は、この問いをめぐって果敢な論争を繰り広げている。著者はまず、その闘枝場(アリーナ)へと読者を案内する。ついで学問の社会復帰を進めようとしている応用倫理学の現場からのレポートが記され、結びの架空対話編では、現代倫理学が切り拓いた地平が軽妙な語り口で描かれる。<関連分野への越境と同時代への応答>を実践し、規範的な社会理論のネットワーキングを志す現代自由学芸の騎士が綴った、冒険物語。人物データベース併載。

「BOOKデータベース」より

博士論文;博士論文

「国立国会図書館デジタルコレクション」より

[目次]

  • 第1部 現代正義論の構図(正義論への招待
  • 最大多数の最大幸福-功利主義
  • 公正と平等-リベラリズム
  • 国家と市場-自由至上主義
  • 伝統と解釈-共同体論
  • ケアと正義-フェミニズム
  • 福祉と自由-センの到達地点)
  • 第2部 応用倫理学の展開(応用倫理学の挑戦-倫理学の社会復帰をめざして
  • 民主主義と自由主義のパラドックス-アロからセンへ
  • 自由・秩序・所有-ハイエクとセンの対決
  • リベラリズムの継承と克服-ロールズVSセン論争の諸帰結
  • 市民的不服従と新しい社会運動-「抵抗の根拠」を求めて
  • 現代生物学とバイオ・ポリティックス-「社会生物学論争」をめぐって
  • 介護・世話・配慮-「ケア」を問題化するために)

「BOOKデータベース」より

[目次]

  • 目次 / p11
  • まえがき / p3
  • 第一部 現代正義論の構図
  • 序章 正義論への招待 / p5
  • 第一章 最大多数の最大幸福-功利主義 / p10
  • 一 功利主義の構造 / p11
  • 二 二〇世紀における功利主義の展開 / p13
  • 三 功利主義の問題点 / p20
  • 第二章 公正と平等-リベラリズム / p24
  • 一 公正としての正義-ロールズ『正義論』の骨格 / p25
  • 二 所有・市場・民主主義-ロールズ理論の実践的含意 / p31
  • 三 リベラルな平等を求めて-ドゥウォーキンの奮闘 / p36
  • 第三章 国家と市場-自由至上主義 / p40
  • 一 最小国家の弁証-ミッシング・リンクの発見 / p41
  • 二 拡張国家批判-権原理論の隘路 / p44
  • 三 ユートピアと自己所有権-ノージック思想の核心 / p50
  • 第四章 伝統と解釈-共同体論 / p54
  • 一 共通善と徳の復権-サンデルとマッキンタイア / p56
  • 二 分配的正義の多元化-テイラーとウォルツァー / p59
  • 三 評価と批判 / p63
  • 第五章 ケアと正義-フェミニズム / p65
  • 一 正義の限界?-ギリガンの『もうひとっの声』 / p67
  • 二「世話の倫理」をめぐる論争 / p70
  • 三 現代正義論への貢献-オーキン、ヤング、ヌスバウム / p74
  • 第六章 福祉と自由-センの到達地点 / p80
  • 一 センの歩み-経済学から倫理学へ / p80
  • 二 機能充足と潜在能力への注目-「福祉」への代替アプローチ / p86
  • 三 自由の総体的把握にむかって / p90
  • まとめに代えて / p94
  • 第二部 応用倫理学の展開
  • 序章 応用倫理学の挑戦-倫理学の社会復帰をめざして / p99
  • 一 応用倫理学の系譜 / p100
  • 二 応用倫理学の方法 / p103
  • 三 応用倫理学の諸部門 / p108
  • 第一章 民主主義と自由主義のパラドックス-アローからセンヘ / p118
  • 一 社会的選択理論の問題圏 / p119
  • 二 アローの「一般可能性定理」 / p122
  • 三 センの「パレート派リベラルの不可能性」 / p124
  • 第二章 自由・秩序・所有-ハイエクとセンの対決 / p130
  • 一「保護された領域」の意義-自由の根本条件とは何か / p132
  • 二「人間の行為の結果であって、人間の企図・設計の結果ではないもの」-自生的秩序論の検討 / p135
  • 三「広がった秩序」と「拡大されたエンタイトルメント」-所有権のルールと構造 / p138
  • 第三章 リベラリズムの継承と克服-ロールスVSセン論争の諸帰結 / p144
  • 一 リベラル・パラドックスと平等の指標-センの問いかけたもの / p145
  • 二「リベラルな平等」の批判から「政治的リベラリズム」の宣揚まで-ロールズの軌跡 / p150
  • 三「自由への社会的コミットメント」ヘ-センの代替構想と論争の現段階 / p158
  • 第四章 市民的不服従と新しい社会運動-《抵抗の根拠》を求めて / p167
  • 一 市民的不服従の実践-ソーロウからキング牧師まで / p168
  • 二 市民的不服従の理論-ロールスから鶴見俊輔まで / p170
  • 三 新しい社会運動と新しい人権宣言-ハーバーマスと花崎皋平 / p176
  • 第五章 現代生物学とバイオ・ポリティックス-「社会生物学論争」をめぐって / p181
  • 一「遺伝子の帝国」?-『社会生物学』の政治的含意 / p182
  • 二 第二次社会生物学論争と『人間の本性について』-還元主義の限界 / p185
  • 三《バイオ・ポリティックス》は超えられるか-反照的均衡を武器にして / p190
  • 第六章 介護・世話・配慮-《ケア》を問題化するために / p196
  • 一 介護としてのケア-ある看護学者の「知の反乱」 / p198
  • 二 世話としてのケア-ある心理学者の「知識批判」 / p202
  • 三 配慮としてのケア-ある系譜学者の「自由の実践」 / p206
  • 結び マジカル・ミステリー・ディスコース-フーコー、ハーバーマス、ロールズとの会話 / p213
  • ▼啓蒙とカントをめぐって / p213
  • ▼正義と権力をめぐって / p217
  • ▼道徳と倫理をめぐって / p225
  • 注 / p233
  • プロフィール●現代の倫理学者たち / p37
  • 文献表(欧文・邦文) / p12
  • 索引(人名・事項) / p1

「国立国会図書館デジタルコレクション」より

この本の情報

書名 現代倫理学の冒険 : 社会理論のネットワーキングへ
著作者等 川本 隆史
書名ヨミ ゲンダイ リンリガク ノ ボウケン : シャカイ リロン ノ ネットワーキング エ
書名別名 Gendai rinrigaku no boken
出版元 創文社
刊行年月 1995.1
ページ数 246, 47p
大きさ 22cm
ISBN 4423730731
NCID BN12006473
※クリックでCiNii Booksを表示
全国書誌番号
95038299
※クリックで国立国会図書館サーチを表示
言語 日本語
出版国 日本
この本を: 
このエントリーをはてなブックマークに追加

このページを印刷

外部サイトで検索

この本と繋がる本を検索

ウィキペディアから連想