本書は、1989年秋に行われた第18回微生物生態学会シンポジウム"物質循環における微生物の役割"における講演内容に基づいて、各著者により執筆された総説をまとめたものである。多様な生態系での物質循環の制御機構の解明こそが、地球がこれからどうなって行くのかに対して答えを与えてくれるものであり、またこれは微生物生態学者に課せられた最重要課題である。これらの制御機構を明らかにするためのさまざまなアプローチを、湖や海洋などの水圏生態系や水田・草地生態系で行った結果をまとめたものが本書の各章である。
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