灰野昭郎 著
漆の接着力を利用し金粉を蒔きつけて意匠する日本独特の漆芸技法であった蒔絵は、イエズス会の宣教師の祭儀具としてヨーロッパにもたらされ、その繊細で華麗、燦然と輝く工芸に魅了された人々は、これを「ジャパン」と呼んだ。鎖国時代にもヨーロッパからの需要を阻止できず、紅毛漆器として多くの蒔絵が海を渡った。さらに明治政府は「日本」を売り込む重要貿易品とした。日本で生まれ、西欧で愛好された工芸の歴史と魅力を語る。
「BOOKデータベース」より
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