世親唯識の研究  上

結城令聞 著

[目次]

• 世親唯識の硏究 上 目次
• 緒論 / p1
• 第一章 唯識思想の傳播と變遷の概觀 / p3
• 第一節 印度に於ける發展と南海への伸張 / p3
• 第二節 中國・朝鮮に於ける諸系統とその變遷 / p7
• 第三節 西藏唯識の性質 / p13
• 第四節 日本に於ける硏鑚 / p15
• 第二章 本論文の意圖と構造の梗概 / p18
• 本論 / p23
• 第一部 資料論 / p25
• 第一章 世親唯識の硏究に關係ある文獻 / p25
• 第二章 世親論書の撰述者に關する異說批判 / p48
• 第一節 大乘莊嚴經論を無著の撰述とするに就いての批判 / p48
• 第二節 顯揚聖敎論を無著の撰述とするに就いての疑義 / p50
• 第三節 大乘百法明門論を護法の撰述とするに就いての遺漏 / p59
• 第三章 無相論の構造と性質 / p63
• 第四章 轉識論と唯識三十頌との同本異譯說に対する批判 / p73
• 第一節 同本異譯說の成立の歷史 / p73
• 第二節 同本異譯說の遺漏と兩論の關係に關する私見 / p78
• 追說-第一部第四章に對する改訂 / p137
• 第五章 三無性論と顯揚聖敎論成無性品との關係に對する再吟味 / p140
• 第六章 顯識論の資料的性質 / p143
• 第七章 知本異譯間に生じた異說に對する資料採擇の一般方針 / p145
• 第二部 歷史論 / p165
• 第一章 唯識思想史上に於ける世親の特殊的地位 / p165
• 第二章 唯識學の整備單純化としての綱要書の述作に關する態度 / p169
• 第三章 大乘百法明門論撰述の梗概 / p176
• 第一節 瑜伽所依說・集論所依說及び本事未譯說 / p176
• 第二節 撰述の經過に關する私見 / p182
• 第四章 唯識三十頌の組織 / p197
• 第一節 焚・藏・漢三本對照識三十頌に就いて / p197
• 第二節 唯識三十頌の組織要綱 / p207
• 第五章 唯識三十頌の單純性と背景思想との關聯 / p214
• 第一節 背景思想の詮索について / p214
• 第二節 玄奬譯の三十頌を資料とする理由について / p217
• 第六章 唯識三十頌の背景思想と造頌についての梗概 / p224
• 第一節 略標段 / p224
• 第二節 異熟轉變段 / p247
• 第三節 思量轉變段 / p246
• 第四節 了境轉變段 / p270
• 第五節 正辨唯識段 / p301
• 第六節 分別生起段 / p304
• 第七節 有情相續段 / p306
• 第八節 正辨三性段 / p308
• 第九節 三無性段 / p327
• 第十節 悟入唯識段 / p332
• 第七章 唯識二十論の組織 / p346
• 第一節 焚・藏・漢三本對照唯識二十論に就いて / p346
• 第二節 唯識二十論の組織要綱 / p356
• 第八章 唯識二十論の背景思想と造論の經過 / p362
• 第九章 反唯識思想に對する辯駁 -辯駁書としての二十論と成業論との關係- / p404
• 第十章 唯識二十論に於ける反唯識思想に對する辯駁 / p407
• 第一節 二十論の論述に於ける世親の態度 / p407
• 第二節 外境実有論者の根本主張に對する辯駁 / p408
• 第一項 唯識無境實に對する外境實有論者よりの四事の疑難 / p408
• 第二項 四事の疑難に對する世親の回答、並びに外境實有論者の實色説、極微説に對する辯駁 / p413
• 第三節 外境實有論者の反難に對する回答 / p440
• 第十一章 大乘成業論に於ける外境實有論者の業論に對する辯駁 / p453
• 第一節 論駁書としての成業論の意味と組織 / p453
• 第二節 部派所立の業の體性に關する辯駁 / p455
• 第一項 說一切有部・正量部・日出論者の業の體性に關する說 / p455
• 第二項 世親の辯駁に就きて / p458
• 第三節 部派所立の業感說に對する辯駁 / p480
• 第一項 說一切有部の三世實有說に對する辯駁 / p480
• 第二項 正量部の不失・增長法に對する辯駁 / p485
• 第三項 經量部の色心互熏・滅定細心說に對する辯駁 / p488
• 第四節 業體唯心八識熏習說に根據せる唯識學派の業論 / p499

「国立国会図書館デジタルコレクション」より