本書は、気候変動および地球環境問題に関する国内外の科学的知見を紹介したものであり、一九九五年の気候変動および地球環境問題を中心に、温室効果気体、世界および日本の気候変動、さらにオゾン層等の状況等について解説している。とくに昨年は、地球の平均気温が過去一一六年で最も高い年であり、この解析結果が記述されている。また、単に科学的知見を紹介するにとどまらず、気候変動が社会経済活動に与える影響評価や政策的対応にも資するよう、要旨を掲載するとともに、巻末にIPCC第二次報告書第一作業部会(科学的評価)担当の政策決定者向け要約の日本語訳を掲載している。
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