言葉の呪縛からの解放をめざして、日本における権力からの「自由」、権利としての「福祉」の脆弱性をつく。
「BOOKデータベース」より
以下二冊にわたって展開される研究は、「自由」「平和」ということばの意味内容の多義性と力点の変化を問題とする篇と、福祉観、国家観の変化を言葉との関係でとりあげようとする篇とから成る。上巻が「自由」と「福祉」、そして下巻が「平和」と「国家」を扱う部分から成るという順序は、完全に技術的便宜の問題-上下各巻をあまり厚さのちがいのないものにするという配慮-によるものである。接近方法の類似性という面からみれば、「自由」と「平和」が一つのグループをなし、「福祉」と「国家」がもう一つのグループをなすといえる。
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