近年、地方の時代と言われ、全国各都市での都市行政の動きは活発である。中でも、まちづくり意識の台頭とともに都市景観や都市の個性について重視する傾向が強い。昭和40年代後半から、ショッピングモールや緑道整備が活発になり、50年代にはコミュニティ道路をはじめとし、水辺の整備、公園、広場、一般道路に至るまで整備の範囲は多彩になった。本書は、これまでのまちづくり、都市づくりのうち、都市景観に視点をおいて、優れた事例、最新の事例を具体的な手法とともに、全国16例の都市について紹介し、今後のデザイン実務に役立つように書かれている。行政担当者、都市デザイナー、および商業の活性化に携わる方々へのよき手引書としてお薦めしたい。
「BOOKデータベース」より