本書は、乳幼児期のきょうだい・仲間関係を発達心理学の視点からとらえ、新領域に一歩立ち入った研究成果をもとに、4つの部門にわけてまとめている。第1部のきょうだい関係と第2部の仲間関係では、乳幼児の社会的世界の実情とそこで起こる発達を、それに続く第3部では、それらの相互作用を通して形成される養護性の発達を、そして第4部では、それまで述べてきた社会的関係の発達と切り離せない関係にある子どもの「自己」の問題を扱っている。これらは、従来の発達心理学の研究でとりあげられることの少なかった問題に焦点をあてている。
「BOOKデータベース」より