ヴェレーナ・カースト 著 ; 山中康裕 監訳
メルヘンの主人公の辿る道筋は、ある危機的な家族布置から始まり、その経過の中に成長の機会が生じてくるような成長過程のモデルともみなすことができよう。ユング派の指導的な女性分析家として一貫しておとぎ話の分析を続けてきた著者が、「子牛の王様」「千匹皮」「金髪でお下げの少女」などグリム童話やヨーロッパの古いメルヘンを5篇とりあげ、母と娘、父と息子、姉妹など物語にみられる家族間の葛藤、親からの分離・独立のプロセスについて明快に考察し、メルヘンのイメージを豊かに続み解く。
「BOOKデータベース」より
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