最近わが国では外国人労働者による無許可の闇労働が各方面で問題となっている。低賃金の単純労働部門での相対的労働力不足が強く意識されつつあり、そのため、今後外国人労働者を正規のかたちで大規模に導入すべきか否かについての論議が、激増する外国人の不正規労働にかんする問題とからんで盛んにおこなわれている。またこれら民間レベルでの議論と併行して、政府関係省庁としても鋭意検討を進め、この問題にかんする一定のガイド・ラインを設けようとする動きがしきりに伝えられている。本書は移民受け入れの先行的事例を提供しているフランスからのなまなましい報告である。
「BOOKデータベース」より