情報システムの構築いかんが経営戦略の成否を大きく左右する時代が来ている。情報システムの戦略的展開には、経営戦略の枠のなかにおける情報武装化の視点と、情報システムそのものの戦略展開という2つの視点が必要である。この両者の有機的統合を目指して書かれたのが本書である。情報システム部門の管理者の人達が考えている戦略的情報システムのとらえ方、およびユーザ部門の管理者の人達が考えている戦略的情報システムのとらえ方との間に横たわっている溝について、共通の言語で議論し、話し合い、ハーモニィを形成するための仕掛けが随所に埋蔵されている。自分の置かれている立場を客観的に分析するための"話題提供"の書である。
「BOOKデータベース」より