"血流"という生体にとって最も重要な情報の一つを可視化し、病態診断・生理機能の解明に役立てようとして、始められた、超音波ドプラー法の開発は大阪大学産業科学研究所里村教授との共同研究に端を発し、永年にわたる努力と情熱に支えられ、心血管病変に伴う異常血流の検出、病態の定量診断に威力を発揮し、今や血管・血液レオロジーの研究と循環器疾患の診断に不可欠な計測技術として確立された。本書は、ドプラー信号を単にパターン分類・解釈に終わらず、流体力学的観点から理解すべく記述されたテキストである。
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