経済学説と政治的要素

G.ミュルダール 著 ; 山田雄三, 佐藤隆三 訳

[目次]

  • 目次
  • 日本語版への序文 / p1
  • 英語版への序文 / p3
  • スウェーデン語版への序文 / p9
  • 細目次
  • 第一章 政治と経済学 / p3
  • 一 われわれの科学の目標は事実観察を通じて政治的要求の意味の究明に貢献することにあり、政治的要求そのものに評価を下すことではない。こうした区別はすでに長い間経済学者によってなされてきたが、いまなお混乱を続けている / p3
  • 二 政治と科学との混同について学説史的考察が必要。ことに古典派末期における反省。近代理論家のなかでピアソンはこ区別を抹消とようとした / p9
  • 三 マックス・ヴェーバーの価値自由。政治的規範を斥けるということの意義は今日もなお一般的には理解されていない / p21
  • 四 経済学説の形態学的特色。規範の無内容な形式化 / p24
  • 五 経済学は他の社会科学から遊離した。経済学における自然法用語の支配 / p28
  • 第二章 観念形態的背景 / p37
  • 一 経済学は自然法哲学にもとづいて発展した。自然法哲学と功利主義とは根源を同じくする / p37
  • 二 フィジオクラットの自然秩序とその自然法的構造 / p44
  • 三 アダム・スミスから限界効用理論にいたるまでのイギリス的思考とその影響 / p50
  • 四 功利主義の歴史。功利主義には経験的傾向が強いが、それと平行して先験的傾向もあった / p52
  • 五 功利主義の構造。個人的幸福の総和としての社会善とその概念がもつ難点 / p56
  • 六 功利主義には平等観の前提があり、個人間効用の比較可能性も前提されている / p62
  • 七 結局のところ功利主義は調和論を前提する。この調和論は、先験的な原理であり、したがって功利主義は自然法的性格をもつ / p68
  • 八 幸福の「種類」についてはいろいろ論じられたガ、結局は、幸福が、行動の唯一の合理的な最終目的であると考えられた / p76
  • 九 功利主義と経済学。功利主義によって経済学はどんな危険を免れたか。この点についてドイツ経済学との比較 / p83
  • 第三章 古典派的価値論 / p87
  • 一 政治学の一分野としての経済学。価値概念における規範的要求。真実価値・社会価値 / p87
  • 二 古典派の交換価値論と真実価値論。とくにリカードの交換価値とその非現実的前提 / p94
  • 三 交換価値論は労働原則によって真実価値論に至る / p100
  • 四 リカードの労働価値説は自然法思想に由来する / p109
  • 五 労働原則の心理最解釈としての労働犠牲。これまた自然法的思考の変形である / p116
  • 六 古典派価値論の破綻 / p122
  • 第四章 新古典派の価値論 / p127
  • 一 労働価値説の心理化と新古典派価値論との関係。新古典派価値論も交換価値論と純粋価値論との二つをもつ / p127
  • 二 ジェヴォンズは快楽主義的前提をはっきり表面に出している。交換価値と効用。効用の個人間比較の可能性と不可能性 / p134
  • 三 効用測定の問題は功利主義的小理学にもとづく / p140
  • 四 合理的行為を一般化することの誤謬 / p146
  • 五 限界効用理論の内部において快楽主義から離脱とた例 / p152
  • 六 主観価値論と社会価値の問題。とくにフィッシャーについて / p158
  • 第五章 経済的自由主義 / p165
  • 一 自由主義思想は非常に根強い。古典派における自由主義の二つの変形-保守的と革新的 / p165
  • 二 保守的自由主義。その特色は生産論と分配論とを分離したことにある / p178
  • 三 マカロックとジェームズ・ミル / p191
  • 四 自由主義学説は、分配領域を留保して、生産領域について自由を認める。国民所得と指数問題 / p203
  • 五 自由主義の論証におけるその他の留保 / p209
  • 第六章 「社会的な家政」と社会的価値 / p217
  • 一 社会的家政という思想はさまざまに表現を変えて、つねに在続していた / p217
  • 二 個人と類推的に社会をみる考え方はいろいろの点から指摘されるが、いずれにせよ規範的思考である / p222
  • 三 社会価値の理論。クラークの説とヴィーザーの説 / p228
  • 四 経済学にとって大切なのは、定義ではなく、問題である。ただ経験的知識と形而上学的思弁とは区別しなければならない / p238
  • 第七章 財政論 / p241
  • 一 財政論ではとくに単一主体の要請や課税の原則論が強調される。原則論では抽象的な議論と応用的な議論が錯綜している。ドイツ歴史派の例 / p241
  • 二 利益原則はいろいろな下位の規則と結びつく / p248
  • 三 能力原則は利益原則からしだいに離れていった。とくにアダム・スミスからJ・S・ミルにいたる変遷 / p251
  • 四 能力原則の、比例性や累進性との結びつきは不安定であった / p255
  • 五 能力原則は既存の分配制度の是認を前提する / p261
  • 六 イギリス近代財政論における能力原則と功利主義との結びきつき / p266
  • 七 スウェーデン派の財政論における利益原則の変形 / p271
  • 八 真に科学的立場に立つ財政論は原則論を論議すべきではなく、転嫁論を考究すべきである / p284
  • 第八章 政策における経済学の役割 / p293
  • 一 経済政策学は利害関係の事実をとりあげねばならない。利害の平行する場合と交叉する場合。利害調和の思想から経済学はなかなか抜け切れなかった / p293
  • 二 経済技術学は利害の場とその変化とを明瞭にしなければならない。価格理論と利害関係の分析。明示的・具体的な価値前提 / p299
  • 三 経済的利害のみならず、政治的態度を考えることが必要。結局、社会心理学的分析が必要 / p304
  • 四 政治的態度は変化する。宣伝および教育。合理的政策の真意 / p312
  • 付録 厚生経済学における最近の論争(ポール・ストリートン) / p317
  • 解題 / p335
  • 人名・書名索引・件名索引

「国立国会図書館デジタルコレクション」より

この本の情報

書名 経済学説と政治的要素
著作者等 Myrdal, Gunnar
佐藤 隆三
山田 雄三
G.ミュルダール
書名ヨミ ケイザイ ガクセツ ト セイジテキ ヨウソ
書名別名 Keizai gakusetsu to seijiteki yoso
出版元 春秋社
刊行年月 1967
版表示 増補改訂版
ページ数 349p
大きさ 22cm
NCID BN01929478
BN02812035
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全国書誌番号
67008929
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言語 日本語
原文言語 英語
出版国 日本
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