個と共同性 : アジアの社会主義

吉沢南 著

本書では、アジア(具体的には中国とベトナム)の社会主義の歴史と現実を捉らえる分析視角として、「先進」国日本にも共通する課題を設定したい。それを包括的に言えば、概念的には対立的に扱われ、現実の過程では相互に浸潤し合っている<個>(私的なるもの。個人、ある意味での家族)と<共同性>(公的・共同的なるもの。民族、国家、社会、集団、共同組合)との関係のあり方を、所有と社会関係の変遷を軸に辿ることである。この共通する課題から見すえるなら、社会主義のアジア社会を等身大に描くことができ、またそのアジア的特質をも浮き彫りにできるにちがいない。

「BOOKデータベース」より

[目次]

  • 第1章 民族の解放と個の獲得物-土地改革(地主を倒す
  • 変革の出発点における個人の領域と社会の領域
  • 土地改革による社会関係の変化
  • 個の獲得物と要求される新しい能力)
  • 第2章 助け合う精神-互助組から合作社へ(不平等の徴候をどう分析するか
  • 「助け合う精神」と個
  • 集団化と社会主義の注入)
  • 第3章 「上からの共同性」-欲望の主体としての国家(高級農業生産合作社の農民
  • 民衆の反乱
  • 欲望の主体としての国家と禁欲させられる個
  • 戦時下のベトナム農民)
  • 終章 自覚化される個と建設される共同性

「BOOKデータベース」より

この本の情報

書名 個と共同性 : アジアの社会主義
著作者等 吉沢 南
書名ヨミ ワタシ ト ワタシタチ
シリーズ名 新しい世界史 9
出版元 東京大学出版会
刊行年月 1987.11
ページ数 291, 13p
大きさ 19cm
ISBN 4130250736
NCID BN01613587
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全国書誌番号
88008605
※クリックで国立国会図書館サーチを表示
言語 日本語
出版国 日本
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