本巻で学ぶ3書は、イスラエルの約束の地における初期の歴史に関する聖書で最初の証言である。この3書はまず、ヨシュアの指揮のもとに、イスラエルがいかにしてその地を占領したか、次に、いかにしてその地を諸部族に分割したかを語っている。さらに、ヨシュアの時代の後、どのような長い波瀾の時代があったかをも語っている。その時代には、共同体の背信と、外国からの襲撃が一方で繰返された。それに対し、神から力を授かった「士師」、あるいは「救助者」が応酬した。この3書は「士師の治めた時代」、「イスラエルにまだ王のなかった時」の、イスラエルの生活の諸相を示している。
「BOOKデータベース」より