デカメロン : 十日物語  5

ボッカチオ 作 ; 野上素一 訳

[目次]

  • 目次
  • 七日目 / p9
  • デカメロンの六日目は終り、七日目が始まる。この日は、ディオネオの主宰の下に、婦人たちが--夫に気づかれない場合とそうでない場合とあるが--恋のために、また恋を助けるために夫を愚弄したことについて語る
  • 第一話 / p12
  • ジャンニ・ロッテリンギは、夜中に自分の家の戸口を叩く音をきく。細君を起こすと、彼女は夫にそれが幽霊だと思いこませる。二人が祈禱しに行くと叩く音がやむ
  • 第二話 / p20
  • ペロネルラは夫が帰宅したので、自分の恋人を樽の中に隠す。夫がその樽を売ったのを知って、自分もその樽を、いま中にはいって頑丈かどうか調べている男に売ったのだという。その男は樽から飛びだし、夫にその樽を削らせたうえ、あとで自分の家まで運ばせる
  • 第三話 / p28
  • 修道士リナルドは自分が代父をつとめた子供の母親と寝る。夫が彼女と一緒に寝室にいる修道士を発見するが、二人は修道士が名付け子のために、虫の追い出しをしているのだと夫に思いこませる
  • 第四話 / p38
  • トファーノはある夜、家の外に細君を閉めだす。彼女は哀願しても家にいれてもらえないので、井戸に身を投げるような振りをして、その中に大きな石を投げおとす。トファーノは家を出て、そこへ駈けよると、彼女は家に入り、鍵をかって彼を閉めだし、どなりちらして、侮辱を与える
  • 第五話 / p45
  • ある嫉妬ぶかい男が司祭の身なりをして細君の告解をきく。細君は、毎夜自分のところへ忍んで来る一人の神父を愛していることを知らせる。そこで嫉妬ぶかい男がひそかに戸口の番をしていると、その間に夫人は恋人を屋根づたいに来させ、彼とともに寝る
  • 第六話 / p58
  • メッセール・ランベルトゥッチョに愛されていたマドンナ・イサベルラがレオネットと一緒にいるところを、メッセール・ランベルトゥッチョの訪問をうける。そこへ彼女の夫も帰ってきたので、彼女はメッセール・ランベルトゥッチョに頼んで、短刀を片手にもって出ていって貰い、彼女の夫とレオネットがそれに続く
  • 第七話 / p65
  • ロドヴィーコはマドンナ・ベアトリーチェに、自分が彼女に対して抱いている愛をうちあける。彼女は、夫のエガノを自分の扮装をさせた上で庭にやり、自分はロドヴィーコと寝る。やがて、ロドヴィーコは起きあがって庭へ行き、エガノを叩く
  • 第八話 / p75
  • ある男が細君に対して嫉妬ぶかくなる。すると、細君は夜、指に糸をまいておき、恋人が自分のところに来るのを知る。夫はそれに気づき、恋人を追跡するが、その間、細君は寝台の中に、自分の身代りに、別の女をいれておく。夫はその女を叩き、髪を切り、それから細君の兄弟たちのところへ行くが、彼らは夫のいうことが真実でないのを知り、彼を罵倒する
  • 第九話 / p88
  • ニコストラートの妻、リディアはピルロに恋をするが、彼はそれを信用することができるようにと、彼女に三つのことを要求するが、彼女はそれらを全部かなえる。それのみか、ニコストラートの面前で、ピルロとたのしみ、ニコストラートには、彼が見たものは真実でないと思わせる
  • 第十話 / p106
  • 二人のシエナ人が--そのうちの一人が名付親になっている子供の母親である--一人の婦人に恋をする。名付親をしていた男が死に、まえにしていた約束どおり、その仲間のところへ帰って来て、あの世ではどんな暮しをしているかを話す
  • 八日目 / p119
  • デカメロンの七日目は終り、八日目がはじまる。この日は、ラウレッタの主宰のもとに、女が男に対し、男が女に対し、また男が他の男に対して、常に行う愚弄について語る
  • 第一話 / p121
  • グルファルドはグァスパルオーロから借金をしたうえ、その金を与える条件で、グァスパルオーロの細君と寝る約束をしておき、そうしてから、その金を彼女に与える。その後彼女の面前で、グァスパルオーロにむかって、金は彼女に渡したというと、彼女はそれは本当だという
  • 第二話 / p126
  • ヴァルルンゴの司祭がモンナ・ベルコローレと寝て、その抵当として自分の外套を残していくが、彼女から乳鉢を借りて、それを返し、抵当においておいた外套を返すようにいわせる。お人よしの女は厭味をいいながら、それを返す
  • 第三話 / p137
  • カランドリーノ、ブルーノ、ブッファルマッコらはムニョーネ河にエリトロピア(血玉石)を探しに行き、カランドリーノはそれを発見したと思いこむ。そして家に石をたくさん持って帰る。細君が小言をいうと、彼は怒って、細君を打つ。そして仲間のものにむかって、彼らが彼よりよく知っていることを物語る
  • 第四話 / p152
  • フィエゾラの修院長が一人の未亡人に思いをよせる。彼は彼女からは愛されていない。修院長は彼女と寝たつもりで、彼女の女中と寝る。そして夫人の兄弟たちは、現場を彼の司教に発見させる
  • 第五話 / p162
  • 三人の青年がフィレンツェにいるマルケ出身の一人の裁判官から、彼が椅子に坐って裁判中、ズボンを引っぱって脱がす
  • 第六話 / p168
  • ブルーノとブッファルマッコが、カランドリーノから一頭の豚を盗む。生姜の団子とヴェルナッチャの葡萄酒で、それを発見するまじないをさせ、彼には犬にやるための蘆薈でつくった団子を二個、つぎつぎと与える。すると、彼自身が豚を盗んだような具合になる。そこで、二人は細君にそのことを告げられるのがいやならばと、脅かして買戻しの金を支払わせる
  • 第七話 / p180
  • ある学究が一人の未亡人に恋をする。彼女は他の男を愛していたので、ある冬の夜中、雪の上で学究に待ちぼうけをくわせる。その後、学究はあることを勧めて、七月のさ中に、彼女を一日じゅう裸体で塔の上にいさせて、蠅や虻や太陽で苦しませる
  • 第八話 / p219
  • 二人の男が互いにつきあっている。一人の男が他の男の細君と寝る。その別の男がそれを知って、自分の細君とはかって、もう一人の男を箱の中にとじこめさせ、その上で、その男を中にいれたままで、その男の細君と寝る
  • 第九話 / p228
  • 医者のマエストロ・シモーネはブルーノとブッファルマッコから、「掠奪」に行く団体に加わらして貰うことになり、夜ある場所へ行かされるが、ブッファルマッコから汚物の溝に投げおとされ、おいてきぼりにされる
  • 第十話 / p255
  • 一人のチェチリアの女が、一人の商人から、彼がパレルモに持ってきたものを、巧みに取りあげる。商人は前よりも、ずっと多くの商品をもってきたような振りをして、彼女から金を借りて、水と麻屑をおいていく
  • 略註 / p279

「国立国会図書館デジタルコレクション」より

この本の情報

書名 デカメロン : 十日物語
著作者等 Boccaccio, Giovanni
野上 素一
ボッカチオ
書名ヨミ デカメロン : トオカ モノガタリ
書名別名 Il Decameron
シリーズ名 岩波文庫
巻冊次 5
出版元 岩波書店
刊行年月 1959.4(第14刷:2002.2)
ページ数 307p
大きさ 15cm
ISBN 4003270258
NCID BN01057326
※クリックでCiNii Booksを表示
全国書誌番号
20321209
※クリックで国立国会図書館サーチを表示
言語 日本語
原文言語 イタリア語
出版国 日本
この本を: 
このエントリーをはてなブックマークに追加

このページを印刷

外部サイトで検索

この本と繋がる本を検索

ウィキペディアから連想