物質をどんどん小さく分けてゆけば、もうそれ以上分けられない最小単位にいきつくにちがいない…この発想から現代物理学がたどりついたのが、クォークである。従来の素粒子(陽子など)はクォークが集まってできているというのだ。しかし素粒子の中からクォークを取り出すことが、なかなかできない。そこで、クォークは閉じ込められていて単独には出てこない、という理論ができた。だが、本当に出てこないのか? そんなものが実際にあるのだろうか? 取り出せないものの存在をどうやって確認するのだろう?
「BOOKデータベース」より