谷川童話は未だ一度も文庫化されたことがなかった。この小さな本は、子どもから大人までが楽しめる傑作ぞろい。六〇年代から七〇年代に書かれた「けんはへっちゃら」四部作は、"子どもの目の高さ"で描かれた名作中の名作。そして、表題作「ワッハワッハハイのぼうけん」は、この著者にしか書けないような"ナンセンス童話"の金字塔。しかも和田誠によるカラーの絵も収録した豪華版。最後の「ここからどこかへ」は、少年と愉快な"おばけたち"の物語だ。谷川俊太郎の都市的なユーモアとナンセンスが飛び跳ねる、初の文庫版傑作童話集。全篇に和田誠の絵を多数収録。
「BOOKデータベース」より