久保田淳 監修
動乱の南北朝時代も半世紀を過ぎた頃、北朝の朝廷に撰進された、第二十番目の勅撰集。「夕潮のさすには連れし影ながら干潟に残る秋の夜の月」(後円融院)に窮われる、小さな風景を見つめる視線、「十年余り世を助くべき名は古りて民をし救ふ一事もなし」(光厳院)とみずからを責める帝王の表白。紆余曲折を経て成った痕跡をとどめながら、南朝の後醍醐天皇も尊氏・義詮・義満ら足利将軍も作者として名を連ね、宮廷和歌の変質を如実に物語る集。
「BOOKデータベース」より
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