小口雅史 編
古代律令国家の最北にして最前線の城柵秋田城。北海道方面までにらんでいた可能性のあるこの城柵は8世紀には総瓦葺の築地塀をもつ威容を誇っていた。これは他には平城宮と大宰府しか例がないという。この荘厳さは対蝦夷ではなく対渤海対策と考えるのが自然であろう。このような秋田城とは一体何であったのか。本書はこの重大な問題に最新の成果をふまえて両陣営が肉薄する。さらにまた秋田城は北方世界にあって具体的にどのような役割を果たしたのか、本書の提起する問題は実に興味深いものがある。
「BOOKデータベース」より
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