出産施設の連鎖的疲弊に大きな役回りを演じた、日母、内部資料に基づき、その半世紀の盛衰を徹底的に解明する!助産所、診療所、病院は、厚生政策や世論に規制されながら、職域をめぐるパワーポリティクスの中で次々と衰退した。一方、今日展開されている集約化・重点化政策で肥大化する大病院にも新たな歪みが生じている。医師側のヘゲモニーによりもたらされたこの変遷には、ユーザー・妊産婦の立場がどれほど配慮されてきたというのであろうか?三つの施設の歴史を縦糸に、そのポリティクスを横糸に全体像を織り上げる労作!
「BOOKデータベース」より