〈音楽の国ドイツ〉の系譜学  3

吉田寛 著

十九世紀のドイツは、ベートーヴェンの交響曲とともに、ついに自他ともに認める"音楽の国"へと上り詰める。フランスやイタリアに対するドイツ音楽の「勝利」は、進歩主義的な歴史叙述や、器楽を絶対視する美学によって強固な理論的基盤を獲得する。しかし、国家統一をめぐる熾烈な覇権争いは、やがて"ドイツ音楽"の理念をも引き裂くことになる。「絶対音楽」をめぐって奏でられた鋭い不協和音のなかに、亀裂の入った"ドイツ"が発する軋みの音を聴き取る。

「BOOKデータベース」より

[目次]

  • 第1章 国民主義的音楽史の誕生-トリーストと十八世紀ドイツ音楽史(ヨーロッパにおける音楽史叙述の歴史
  • 国民主義的音楽史叙述の成立 ほか)
  • 第2章 "フランス"の変貌(「ドイツ人」対「新ラテン系諸民族」-フィヒテ『ドイツ国民に告ぐ』
  • 形而上学と「ドイツ的なもの」-シェリングの学問論 ほか)
  • 第3章 進歩主義的音楽史観のなかの"ドイツ"(「ドイツ的」かつ「近代的」なものとしての和声
  • 音楽美学の転回点としての一八〇〇年-ヘルダーの器楽擁護論 ほか)
  • 第4章 「ベートーヴェン・パラダイム」-ベートーヴェンと「ドイツ的なもの」(ドイツの「国民文化」としてのベートーヴェンの交響曲
  • 「抑圧者」としてのベートーヴェン ほか)
  • 第5章 絶対音楽の美学と"ドイツ"の分裂-音楽美学に見る南北ドイツの文化闘争(「絶対音楽」の美学はどこまで「ドイツ的」なのか?
  • ハンスリックの音楽美学に見る"ドイツ"と"イタリア" ほか)

「BOOKデータベース」より

この本の情報

書名 〈音楽の国ドイツ〉の系譜学
著作者等 吉田 寛
書名ヨミ オンガク ノ クニ ドイツ ノ ケイフガク
書名別名 絶対音楽の美学と分裂する〈ドイツ〉 : 十九世紀
巻冊次 3
出版元 青弓社
刊行年月 2015.1
ページ数 332p
大きさ 21cm
ISBN 978-4-7872-7368-0
NCID BB17730279
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全国書誌番号
22529051
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言語 日本語
出版国 日本
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