1960年代からのテレビ放送番組の輸出に始まった海外進出は、1980年代のビデオグラムでの流通を経て数多くのファン層に拡大し、2000年代に入るとインターネットや携帯電話などのモバイル機器での視聴にも発展し、人気はさらに拡大し続けています。そうしたコンテンツを生み出す日本のアニメ産業が基盤とするのはテレビ放送のためのアニメーション、いわゆるテレビアニメです。劇場用映画も数多く作られて来ましたが、産業と文化としてはテレビ放送用の作品が大きな比重を占めています。日本のテレビアニメは1963年の『鉄腕アトム』の大ヒットによって映像コンテンツとしての魅力、ビジネス商材としての可能性が示され、以後、半世紀におよび絶え間なく発展を続けてきたのです。本書は日本のテレビアニメの総覧として五十年の作品記録をまとめています。
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