「雲に切れ間。希望あり」1919年、エディントンは、プリンシペ島から電信を送った。観測によって科学理論が正しいと証明されたその瞬間、アインシュタインの一般相対性理論は事実となった。それから100年。美しくも難解なこの理論を出発点として、宇宙の歴史、時間の起源、星や銀河の進化など多くの謎が解明されてきたが、この時空論のなかには、未解決の問題とともに、いまだ隠された解がある。そこには、宇宙を紐解く新しい「鍵」があるに違いない-。驚くべき発見の歴史から現代物理学、天文学の最先端までを旅しながら、万物を説明する"パーフェクト・セオリー"に挑みつづける科学者たちの姿を追う。
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