少年エイジの住むアイガでは、「かつて多くの罪人が空に落ちた」とされ、「空」は忌み嫌われる存在であった。そのエイジの前に突然現れた少女パテマ。彼女は頭を下に、足を上にしたサカサマの態勢でフェンスにしがみついており、いまにも「空」へと「落ちそうな」状態であった。彼女を助けようと、エイジが手を掴むと、ふたりは宙に浮かび上がった。初めて見る空からの景色に驚くエイジ。実はパテマは地下の世界からやってきた少女で、この出会いが、やがて地上と地下という「真逆の世界」を揺るがす大事件へと発展し、禁断の謎が解き明かされるのだった。
「BOOKデータベース」より