「偽」なるものの「射程」 : 漢字文化圏の神仏とその周辺

千本 英史【編】

「正」と「偽」。古来、問われ続けてきた二項対立のかたちである。しかし、「偽」はその二項対立の一極としてのみ存在するものではない。偽書や偽文書などに見られる歴史像・世界像の生成には、その時代と環境との関係性を組み替え、再定立するダイナミズムを見出すことが出来る。「偽」なるものの捉える地平は、いかなる拡がりを持っているのだろうか。本書では、特に日本・中国・韓国・ヴェトナムなど漢字文化圏における神仏に関わる文言に着目し、「偽」なるものが持つ力と可能性を論じる。

「BOOKデータベース」より

[目次]

  • 序章 偽書を取りまく「文化」の厚み-韓国の事例の一端から
  • 第1章 東アジア諸国の「偽」の世界(インド大乗仏教における偽書・擬託の問題-とくに龍樹の著作を中心にして
  • 中国近代にとって「偽書」とは何か-「偽書」と「疑古」の二十世紀
  • 神々との対峙-伝李公麟筆「九歌図」は何を訴えたか
  • ベトナムにおける偽経と善書の流伝-仏道儒三教と民間信仰の交渉をめぐって ほか)
  • 第2章 日本における「偽」なるものの展開(偽書生成の源泉-『天台伝南岳心要』と多宝塔中釈迦直授をめぐって
  • 「苦凡若聖偈」の形成と享受
  • 親鸞の実像を求めて-『高田親鸞聖人正統伝』はなぜ「偽書」と見破られなかったか
  • モノによる物語の真実化-モノのエトキと「伝説」
  • 『征韓録』から『征韓武録』へ-読みかえられる泗川の戦いと狐出現の奇瑞 ほか)

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この本の情報

書名 「偽」なるものの「射程」 : 漢字文化圏の神仏とその周辺
著作者等 千本 英史
書名ヨミ ニセナルモノノシャテイ : カンジブンカケンノシンブツトソノシュウヘン
シリーズ名 アジア遊学 161
出版元 勉誠出版
刊行年月 2013.3.10
ページ数 269p
大きさ 21cm(A5)
ISBN 978-4-585-22627-7
NCID BB1206077X
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言語 日本語
出版国 日本
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