1921年に創刊された岩波書店の雑誌『思想』は、哲学・社会科学・歴史学をはじめ、さまざまな専門分野を代表する知識人たちが執筆陣に名を連ねてきた。新しい学問の紹介と知的交流の場として歩んできたその歴史は、近代日本の思想史の一断面を示している。本書は、1〜1000号を4つの時期に区切り、それぞれの時期における『思想』の誌面を各時代の思想状況の中で概観する連続座談会、および、21世紀の知について論じた座談会を収録する。座談会という形式の中で論文の位置づけが解説され、全体としての思想動向を理解することができる。1〜1050号(1921〜2011年)の総目次・執筆者索引・特集名一覧を収録したCD‐ROMを付す。
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