15年戦争(満州事変からボツダム宣言受諾までの一連の戦争)以来、本当の意味で日本は中国との善隣友好関係を築くことができていないが、その根底にあるものとは何なのか?-本書では、1920年代末、満州事変前後という極めて限られた期間に絞り、平和運動全般ではなく、新渡戸稲造と賀川豊彦という二人の人物を平和運動の主体に据え、彼らと他の諸主体との関係性にスポットを当てながら当該期の平和運動の歴史的意義について考察することによって、これからの日中の友好関係のあり方に対するヒントを提供する。
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