自由と自律

仲正昌樹 編

「自分のことを自分(だけ)で決める」能力としての「自律」は、近代的な「自由」観の中核に位置付けられ、「自律的な主体」像は政治・社会哲学の暗黙の前提とされてきた。しかし、近年、心の哲学や認知意味論、精神分析などにおいて、「自律」の意味が根源的に問い直され、「自律」と結びついた「自由」の余地が徐々に狭まっている。ジェンダー研究、自由論、環境哲学などでは、「完全な自律」を必ずしも前提としない、「社会」と「人間」の理想像が探求されつつある。大きく変貌しようとしている「自由と自律」の再考を通して、新しい政治・社会哲学の可能性を展望する。

「BOOKデータベース」より

[目次]

  • 自由と自律
  • 全的自由の立場
  • 政治的自律と民主主義的討議
  • リバタリアニズムにとってリバタリアン・パターナリズムとは何か
  • リベラルな普遍主義?-ヌスバウム流リベラル・フェミニズムへの問い
  • 掘り起こされ、芽生えてゆく自由-フェミニズム理論の第三の波
  • 意識覚醒(CR)とフェミニズム認識論
  • 構築主義の内なる「本質」-性的指向性と差別是正の論理
  • 性の自己決定と"生"の所存-性的指向の"越境"をめぐって
  • 生死をめぐるモラル・ディレンマ:『私の中のあなた』の物語世界から見えてくる"自己決定"の不可能性
  • 専門職の「自律」の転換-医学研究を監視するのは誰か
  • コミュニケーション的理性からミメーシスへ-現代におけるシステムの構造転換と抵抗の行方
  • 資本制と時間-その基礎的構造とわれわれの生
  • カニバリズムの楽園:動物と人間の境界をめぐる思想的問題

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この本の情報

書名 自由と自律
著作者等 仲正 昌樹
堀江 有里
橋本 努
浜野 喬士
清家 竜介
白井 聡
菊地 夏野
高原 幸子
ギブソン 松井 佳子
中山 尚子
田代 志門
福原 明雄
高橋 慎一
石黒 太
書名ヨミ ジユウ ト ジリツ
シリーズ名 叢書・アレテイア 12
出版元 御茶の水書房
刊行年月 2010.9
ページ数 396p
大きさ 21cm
ISBN 978-4-275-00898-5
NCID BB03539560
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全国書誌番号
21860842
※クリックで国立国会図書館サーチを表示
言語 日本語
出版国 日本

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