奴隷解放の理想を実現し、最先端の科学技術を誇る米国だが、独立・開拓時代の銃に対する価値観から抜け出せずにいる。大統領ですら銃を規制することはできない。年間に約三万人もの死者をもたらす銃文化は、根強い権利推進派によって守られ、その価値観は9・11とは何の関係もないイラクを侵攻する愚行へもつながっていった。しかし、銃に対する熱狂を、「狂気」の一言で片付けることはできない。銃に取りつかれたアメリカ人のメンタリティーの深層と、なぜ彼らがそんなにも、「銃に恋して」いるのかを検証する。
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