慈円 原著 ; 石川一, 山本一 著
「おほけなく憂き世の民におほふかなわが立つ杣に墨染の袖」-摂関家に生まれながら早くから山門、比叡山に入り、孤独な修行の裡で自己の心を凝視しつつ、鎮護国家を標榜する天台宗の頂点に立った慈円。「大様は西行がふりなり」と後鳥羽院が評したその和歌は、史論『愚管抄』と共に、中世初期の思想的巨人である彼の信仰とそれを支える世界観、国政への思いなどを探るための宝庫である。広本『拾玉集』五八〇〇首に初めて加えられた詳注により、今その扉は開かれようとする。
「BOOKデータベース」より
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