ダーウィンのジレンマを解く

マーク・W.カーシュナー, ジョン・C.ゲルハルト [著] ; 滋賀陽子 訳 ; 赤坂甲治 監訳

ランダムな変異という材料を自然選択のふるいにかけるだけで、生物たちの見事な形態と機能が都合のいいスピードで進化できるのか?複雑で精巧な組織は、なぜ未完成の段階で淘汰されずに進化できたのか?ダーウィン進化論の最大の弱点とされてきた謎が、進化発生学という新領域で解き明かされようとしている。この新理論では、遺伝子の単なる「乗り物」にさえたとえられた生物の血肉の部分が、進化に道をつける主役に据えられる。しかも、生物の複雑さを還元主義的に解体して遺伝子に行き着くのとはまったく別の方向に、進化のメカニズムを探るべき広大な地平が開かれていることに、読者は目を瞠るだろう。本書の理論は「弱い連係」「探索的挙動」「拘束とひきかえの拘束解除」といった、生物を形づくる複雑なネットワークが生み出す性質に支えられている。複雑さそれ自体が、一見都合のいい進化に本質的な役割を果たしているのだ。本書は新しい進化観を展望する山頂へと、ふもとから一歩一歩、着実に読者を導いていく。このめざましい進化観の変革を見逃す手はない。生物系のモジュール化とパターン化の基礎となるプロセスが、進化史のなかで保存され変化しないという議論や、その拘束が表現型の拘束を解除するという見解は、生物学の幅広い領域を刺激するだろう。

「BOOKデータベース」より

[目次]

  • 序章 ヒース荒野の時計
  • 第1章 変異の起源
  • 第2章 保存された細胞、多様な生物
  • 第3章 生理的な適応能力と進化
  • 第4章 弱い調節的な連係
  • 第5章 探索的挙動
  • 第6章 見えない構造
  • 第7章 促進的変異
  • 第8章 進化論の合理性

「BOOKデータベース」より

この本の情報

書名 ダーウィンのジレンマを解く
著作者等 Gerhart, John
Kirschner, Marc
滋賀 陽子
赤坂 甲治
Gerhart John C.
Kirschner Marc W.
ゲルハルト ジョン・C.
カーシュナー マーク・W.
書名ヨミ ダーウィン ノ ジレンマ オ トク : シンキセイ ノ シンカ ハッセイ リロン
書名別名 The plausibility of life

新規性の進化発生理論

Dauin no jirenma o toku
出版元 みすず書房
刊行年月 2008.8
ページ数 336, 31p
大きさ 20cm
ISBN 978-4-622-07405-2
NCID BA8683617X
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全国書誌番号
21473547
※クリックで国立国会図書館サーチを表示
言語 日本語
原文言語 英語
出版国 日本
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