映画崩壊前夜

蓮實重彦 著

映画崩壊前夜の自覚が意識に浮上するのは、その瞬間である。実際、これらのフィルムは、かりに自分が映画でないのだとしたら、映画など存在しようもないし、そもそも存在する価値すらないと孤独につぶやいている。時間空間を超えて反復されるそのつぶやきが聞きとどけられるとき、そのときにのみ、映画はかろうじて不可視のスクリーンに向けて投影され、映画は映画であるという同語反復を音としては響かぬ波動としてあたりに行きわたらせる。その投影と波動とを無根拠に肯定する身振り-。

「BOOKデータベース」より

[目次]

  • 1 崩壊(映画崩壊前夜に向けて)
  • 2 覚悟(その覚悟はできているのか-黒沢清『叫』論
  • 「善悪の彼岸」に-黒沢清『アカルイミライ』論 ほか)
  • 3 誘惑(衣装に憑かれ、水にも憑かれ-中田秀夫『カオス』
  • 応えあうひそかな閃光のように-アレクサンドル・ソクーロフ『モレク神』『ドルチェ-優しく』 ほか)
  • 4 抵抗(「作家主義」にさからってティム・バートンを擁護することの困難-『Planet of the Apes猿の惑星』
  • 老齢の作家ばかりが無闇に元気なこの時代はわれわれに何を告げているのだろうか-エリック・ロメールの『イギリス女性と公爵』 ほか)
  • 5 追悼(加藤泰と「時代劇」の系譜
  • 神代辰巳を擁護する ほか)

「BOOKデータベース」より

この本の情報

書名 映画崩壊前夜
著作者等 蓮実 重彦
蓮實 重彦
書名ヨミ エイガ ホウカイ ゼンヤ
書名別名 Eiga hokai zen'ya
出版元 青土社
刊行年月 2008.7
ページ数 422p
大きさ 19cm
ISBN 978-4-7917-6423-5
NCID BA8644042X
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全国書誌番号
21536706
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言語 日本語
出版国 日本
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