開国以来、日本の歩んできた100年、そこに生きた人々、当時の雰囲気、世相風俗を浮き彫りにした、臨場感あふれる迫真のドキュメント。公式記録や史料、体験談、新聞、雑誌、回想録、流行歌にいたるまで多方面から取材し、時代の種々相を写し出した記録現代史全10巻。復刊を待望された名著の文庫化。第2巻は、政府が近代的国家制度を整備するさなか、西南戦争の勃発を契機に澎湃としてわき起こった自由民権運動の時代。この運動は、鹿鳴館のはなやかな舞踏会風景と交錯しつつ、多くの矛盾や夾雑物を内包しながらも野性的なエネルギーを爆発させて、近代日本史上最大の政治運動として渦巻く。
「BOOKデータベース」より