本書はこれから憲法の勉強を始めようという法学部生の方や、憲法について手軽に知りたいという社会人や学生の方にとってのガイダンス的なものに仕上がっています。憲法ほど身近であって身近でないものはなかなかありません。また、憲法書というと、いきおい天下国家を論じることが多くなりますので、非常に抽象的なものになりがちです。そこで本書は、憲法を構成する中でも特に重要な項目である権利規定の解説を中心に据え、それらの権利がすべて憲法における最高利念である「個人の尊厳(尊重)」(13条)に結びついているのだ、ということを強調しているものに仕上げてあります。
「BOOKデータベース」より