本書は、臨床における精神科医、患者/クライエント、サイコロジスト、その他のスタッフ、患者の家族、そして一般の人たちなどの、それぞれの間の言葉による交流をもう少し内容豊かにするための「読む辞典」である。治療の多くが言葉を媒体にして取り持たれ、その過程は言葉で代表させて展開もまた言葉で説明できるところが大きいはずである。そして、何よりも専門の精神分析臨床では、一般に的確な言葉を見つけることが、その方法であり目的なのであるからこそ、ここでは幅広く老若男女の執筆者に参加してもらった。
「BOOKデータベース」より