ゴーゴリ 作 ; 平井肇 訳. 鼻 / ゴーゴリ 作 ; 平井肇 訳
ある日、鼻が顔から抜け出してひとり歩きを始めた…写実主義的筆致で描かれる奇妙きてれつなナンセンス譚『鼻』。運命と人に辱められる一人の貧しき下級官吏への限りなき憐憫の情に満ちた『外套』。ゴーゴリ(1809‐1852)の名翻訳者として知られる平井肇(1896‐1946)の訳文は、ゴーゴリの魅力を伝えてやまない。
「BOOKデータベース」より
小役人アカーキエウィッチにとって、外套を新調することは生涯の大事件である。彼の心は裁縫師の一針一針に怪しく燃え上った。運命に辱められた不幸な人々への憐憫の情溢れる「外套」。ある日突然顔から抜け出し、歩き廻り出した自分の鼻を追って狂奔する下級役人を描く幻想的な物語「鼻」。ゴーゴリ(1809‐52)の代表的短篇。
「BOOKデータベース」より