佐藤喜一 著
汽車の旅こそ、文学によく似合う。『金色夜叉』の貫一とお宮は何に乗って熱海へ行ったか、斎藤茂吉は「死にたまふ母」をひと目見んと、どの列車に乗って故郷へ向かったか…。函館から豊後竹田まで十二の駅に、近代文学の足跡を訪ねる。鉄道が元気だった時代ははるかに遠く、往年の作家たちが辿った路線は大きく変貌したが、昔の時刻表と駅舎の片隅の小さな痕跡を手がかりに、読者をノスタルジックな旅へと誘う。
「BOOKデータベース」より
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