里と森の危機 : 暮らし多様化への提言

佐藤洋一郎 著

今から約1万年前、定住生活を始めた人は燃料や建材を得るため、森の木を伐った。火や水の力を利用して山を切り拓き、食料となる植物の種子を播いた。植物の花々は虫を招き、それを追って動物たちがやってきた。こうして人の手によってつくられた「里」は、多様性に満ちた生態系を作りだした。また、里は人の感性も育んだ。花は人々の色の学校となり、その香りは季節を教え、果実は味覚を豊かに広げた。ところが今、私たちの心を育んだ里は崩壊への道を辿っている。休耕田は広がり、過疎化が進み集落は消え、森は荒れ、田畑は原始の森へ呑み込まれていく。いったい何が起きているのか-植物遺伝学の第一人者が「里」に迫る危機の意味を読み解き、再生への道を提言する。

「BOOKデータベース」より

[目次]

  • 1 里と森に起きていること(米を作らなくなった農家たち
  • 人びとを襲う微生物
  • 品種の世界に起きていること
  • 失われゆく生物多様性)
  • 2 里離れする日本人(食べなくなった日本人
  • 森に起きていること
  • 消えゆく里)
  • 3 里という生態系(里のなりたち
  • 里の生物たち
  • 招かれざる客)
  • 4 ヒトを人にした里(五感を育てた里
  • 人が作った植物-栽培植物)
  • 5 里と森の再生にむけて(火を使おう
  • 森の恵みを再活用しよう
  • 里の多様性を復活しよう
  • 品種の多様化をめざして-イセヒカリ物語
  • 生態系と地球環境問題
  • 野生種の自生地保護のその後)

「BOOKデータベース」より

この本の情報

書名 里と森の危機 : 暮らし多様化への提言
著作者等 佐藤 洋一郎
書名ヨミ サト ト モリ ノ クライシス : クラシ タヨウカ エノ テイゲン
シリーズ名 朝日選書 786
出版元 朝日新聞社
刊行年月 2005.10
ページ数 206p
大きさ 19cm
ISBN 4022598867
NCID BA73757285
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全国書誌番号
20900498
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言語 日本語
出版国 日本
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