江戸の男色

白倉敬彦 著

日本の男色が、支配層の嗜みから一般民衆に拡がり、売色(売春)として成立したのは十七世紀末といわれている。歌舞伎文化の先進地だった上方(京・大坂)では、「野郎歌舞伎」が禁止され、若い役者たちは遊所に流れ込む。その「男色風俗」は、元禄以降に江戸にも伝えられ、上方では「若衆と男」の組合せが基本だが、江戸では、若衆を「裕福な商家の女性」が買うことが優勢になる。その実態は、女装の「美少年」が男女を相手にする世界史的にも珍しい「売色風俗」だった。本書は、「男色図」を介して江戸の性風俗の盛衰を描く「性の図像学」でもある。

「BOOKデータベース」より

[目次]

  • 序章 「少年愛の歴史」だった日本の男色(公家、僧侶、武家と受け継がれた日本男色史
  • 「売色風俗」に変質した江戸の男色)
  • 第1部 男色の先進地、京・大坂の売色風景(京の街で続々と刊行された「性愛書」「男色図」
  • 若衆の養成法までカバーする大坂の「男色文化」
  • 上方の男色情景をほぼカバーする「男色大全」
  • 幕末に向けて衰退化する上方の「男色風俗」)
  • 第2部 武家から出発した江戸の男色風俗(男色・女色取り交ぜた「三人取組」の世界
  • 女の「役者買い」が優勢だった江戸の性風俗
  • 男色の衰退と「陰間茶屋」の隆盛
  • 「役者の世界」に限定されつつあった江戸の男色図
  • 男色の衰亡期に刊行された『枕文庫』)
  • 終章 類例のない独自の道を歩んだ日本男色史(上方の男色、江戸の男色-地域文化の違いに注目する
  • 「する側」「される側」の違い-身分差、年齢差で截然された日本の男色
  • 世界史的にも稀有な女装の美少年たち)

「BOOKデータベース」より

この本の情報

書名 江戸の男色
著作者等 白倉 敬彦
書名ヨミ エド ノ ナンショク : カミガタ エド ノ バイショク フウゾク ノ セイスイ
書名別名 上方・江戸の「売色風俗」の盛衰
シリーズ名 新書y
出版元 洋泉社
刊行年月 2005.5
ページ数 253p
大きさ 18cm
ISBN 489691919X
NCID BA72340121
※クリックでCiNii Booksを表示
全国書誌番号
20778049
※クリックで国立国会図書館サーチを表示
言語 日本語
出版国 日本
この本を: 
このエントリーをはてなブックマークに追加

このページを印刷

外部サイトで検索

この本と繋がる本を検索

ウィキペディアから連想